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ハーバリウムとは?その特徴と作る時の注意点

ハーバリウムについて

ハーバリウムは植物標本の意味です。
お花や植物を美しい状態で長く楽しむ事ができるアイテムとして、近年とても人気があります。

今回はハーバリウムとはどんなものか?楽しみ方も合わせてご紹介します。

ハーバリウムの語源とは?

ハーバリウムとは、プリザーブドフラワーやドライフラワーをガラスなどの容器に入れ、専用のオイルに浸したものです。
生花ではないので水やりなどのお手入れがいらない事が魅力で、取り入れる方が増えています。

インテリアフラワーとして人気が高く、フラワーショップでも様々な種類のハーバリウムが取り扱われています。

置くだけで植物を飾れるところが特徴で、使用されているオイルは発火しにくく、お化粧品などの材料としても使われるものなので、万が一皮膚についても安全です。

「Herbarium」は植物標本を指す言葉で、昔から研究をするための植物サンプルを、所蔵するための空間を「ハーバリウム」と呼ばれていたそうです。

現在では鑑賞目的で制作されたガラス瓶入りのものを「ハーバリウム」と呼ばれています

ハーバリウムの中に入っている液体はなに?

植物標本という意味のハーバリウムですが、ガラスの瓶の中に入っている液体はなにかご存じですか?
ハーバリウムを美しく保存するために「シリコンオイル」や「ミネラルオイル」を使用されています。
メーカーによっては粘度や成分は様々です。

シリコンオイルとはなに?

シリコンオイルとは、ケイ素原子の事です。
比較的重合度が低い油状のシリコンのことを言います。
水を弾く性質で、コーティング剤や潤滑油、防水材などに使用されます。
体への悪い影響はほとんどなく、引火点が低いことから、火災の心配も少なく安全なのでハーバリウムに適しています。

ミネラルオイルとはなに?

ミネラルオイルは石油由来のオイルで、石油を蒸留し精製して作られたものです。
流動パラフィンとも呼ばれています。
化粧品に使われる成分で、ミネラルオイルと表記されています。
医薬品や化粧品に使用される安全なオイルで、シリコンよりも安く購入できます。

ベビーオイルを使ってもいいの?

ベビーオイルでもハーバリウムを作ることは可能です。安いし初心者の方や、沢山作りたい人にもお勧めです。
もともとお肌や髪の毛に使用するために作られたものなので、作成中手についたりしても安心です。

しかし、ハーバリウム向けではないので、ベビーオイルの成分が花材に影響し、褐色や色抜けを促進する場合があります。

専用のハーバリウム液と比べると粘度が低くサラサラとしたオイルの為、お花が固定されにくいです。
あくまでもシリコンオイルやミネラルオイルの代用となるので、個人で楽しみたい場合は使用しても問題なさそうです。

オイルの種類は何を使ってもいいの?

教室やお店を開講されている場合は「シリコンオイル」や「ミネラルオイル」を使用されているところが多いでしょう。
導入するお店の方の知識や好みで取り扱われるオイルは様々です。

ご自身で作成される場合も、作品の完成度を優先してお好みのオイルを選ぶ事が可能です。

オイルは触ってもいいの?

ハーバリウム用のオイルはグレードが高く、安心安全なものが多いので、大丈夫です。
ですが、オイルによって成分が違うので、オイルごとの注意書きなどは参考にするようにしてください。

オイルですから、ベタベタするものが多いので手につくと落ちにくいと思います。

水を使ってもいいの?

水はオイルに比べて、液体に粘度がないので、中に入れた花材が固定されずに浮かび上がってしまい、仕上がりも満足のいくものにならないかもしれません。

できるだけ、材料費を抑えて、手軽にハーバリウムを作ってみたいという方、長期保存にこだわらない場合は試してみてくださいね。

ハーバリウムの瓶はなにを使ってもいいの?

様々なハーバリウムをみかけますが、お勧めは瓶で作成することです。

プラスチックは傷がつきやすく、そのため、透明感が失われやすいです。
また、オイルの性質上、プラスティックから染み出す可能性がるため、不向きです。

ハーバリウムはプレゼントにも◎

ハーバリウムをプレゼントするメリットは、

  • お手入れがいらない
  • 飾るのに場所をとらない
  • 種類が豊富で選びやすい
  • お花なのに長く楽しむことができる
  • アレルギーを気にしなくてもよい

など、たくさんあります。

特別な方へのプレゼントに、気軽に購入できるのでとってもおすすめです。

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自宅でハーバリウムを作ってみよう!

ドライフラワーやプリザーブドフラワーを専用の液体につけてインテリアとして鑑賞できるハーバリウムは自宅でも作る事ができるんです。
一度作ってしまえば数か月から数年は楽しむ事ができますよ。

ドライフラワーから作りたい方はこちらの記事を参考にしてくださいね。

お庭の花で作るドライフラワーの作り方

材料を準備しよう!

  1. 蓋がしまる瓶のボトル
  2. オイル(ミネラルオイルorシリコンオイル)
  3. お好みの花材
  4. はさみ
  5. ピンセット
  6. ティッシュペーパー

下準備をしよう

ピンセットを使用し、ボトルの中をアルコールのウェットティッシュで吹き、ティッシュペーパーで余分な水滴をふき取ります。
綺麗に吹き上げることでカビ予防にもなるのできっちりと行いましょう!

デザインを考えよう

いきなり瓶の中に花材を入れていくことはしません。
どんな作品にしたいのか並べてイメージすることが大切です。
やり直しができないので、出来上がりを想定して、あらかじめ場所も決めておく事がポイントです。その際に花材をカットする位置も考え、短くしたものから入れていくと仕上がりは綺麗になります。

瓶にお花を詰めていこう

お花をデザインしたら詰めていくだけです。
下にいれるものから順に詰めていきます。

その時なるべく背の低いものから順番に入れてください。
ピンセットで位置を調整したり、花材同士の引っかかりを調整しながら入れるとスムーズに詰めることができます。

オイルを入れよう

お好みの花材を詰め込んだらゆっくりとオイルを入れていきます。
ボトルを少し傾けて、内側を伝うようにオイルをいれると、花材がつぶれてしまうのを防ぐ事が出来ます。
一気にオイルを入れてしまうと圧力で花材がつぶれたり動いてしまう事もあり、せっかくデザインしたものが崩れてしまうので注意が必要です。

※この時「ミネラルオイル」か「シリコンオイル」にするか決めておきましょう。
 混ぜてしまうのは仕上がりが綺麗ではありませんのでお勧めしません。

蓋をして完成!

オイルを入れると気泡が浮いてくるので、5分程待ちます。
空気が抜けるのを確認したら、しっかりと蓋を閉めてください。

オイルが漏れてしまうと、洋服や家具などにつくとシミになる場合もあるので、しっかりと閉めてください。
お好みでシールを張ったり、リボンを巻いたりしてオリジナルハーバリウムの完成です。

ハーバリウムの疑問?を解決します

意外と簡単に作れるハーバリウムですが、作り始めに悩まれるハーバリウムの「疑問?」をご紹介します。

瓶にお花を沢山つめてもいいの?

お花が押しつぶされるくらいぎゅうぎゅうなボトルだと、ハーバリウムの魅力の、オイルに揺らぐお花や空間が出せないこともあります。
誰でも作れる簡単なものだからこそ、揺らぎ感やふんわり感を出す事で、お花の魅力を引き出す事ができるのです。
瓶の中を空間デザインしたり、配色を考えるという事は、実は非常に難しかったりします。
詰め込む事は可能ですが、デザインの面で考えると適度に花材を入れる方が綺麗だと思われます。

造花を入れてもいいの?

厳密にいうとダメではありません。ですが、造花に付着している接着剤の成分がオイルと反応し、花材に影響を与える場合があるので、本物のお花との混合は避けた方が良いでしょう。
造花をオイルに入れても揺らぎ感やふんわり感を出すことは難しいので、違った雰囲気になってしまいます。ハーバリウムの揺らぎ感やふんわり感を出すにはドライフラワーやプリザーブドフラワーを使用する方が仕上がりは綺麗になります。

羽やスパンコールを入れてもいいの?

最近では色々なものをハーバリウムに入れている作品を見かけます。
リボン、羽、スパンコールなど・・・。
花材だけの方がふんわり感をだしたり揺らぎ感が出たりするのですが、他のものを入れると、素材の染料が染み出てしまったり、リボンが変形してしまったりなど影響する事もあります。
クオリティを重視するのであれば、不純物は何も入れないのがベターです。
オイルとの相性によって、褐色や色抜けが起こってしまうこともあるので、入れる場合は事前にチェックする必要があります。
王道のハーバリウムは、オイルの中には、ドライフラワーやプリザーブドフラワーを入れ、オイルを注ぎます。それだけで、本物のお花が、ありのままの姿で1番引き立つと思います。

お洒落に見えるハーバリウムの飾り方

ご自身で作ったハーバリウムや、フラワーショップで購入したハーバリウムを用意したはいいけど、どこに飾ろうか、どういう風に飾ればいいのか迷っている人も多いのではないでしょうか。

ハーバリウムは小瓶の中に入っているので、どこにおいても良いインテリアとなるのですが、せっかくならお洒落に飾りたいですよね。
ここでは、ハーバリウムの飾り方や飾り方のコツをご紹介します。

窓際に飾る

ハーバリウムは光と相性がいいので、日差しが差し込む場所にただ置くだけでよいインテリアになります。
日差しが差し込む窓際だと、いくつかのハーバリウムを並べるだけで、ハーバリウムの美しさが際立ちます。
日差しがポイントになります。

お花と一緒に飾る

ハーバリウムは瓶の中で表現されているので、小さな世界観となります。
ハーバリウムと似た花材を使い、周りを飾ると、世界観が広がりインテリアとしても特別な世界観を表現することができます。

ライトアップしてみる

ハーバリウムとライトを使用して、お部屋全体を幻想的な空間に変えてみることもできます。
いつもの見慣れた部屋の雰囲気が変わるので、特別な日はハーバリウムを使って雰囲気のある部屋にしてみるのもいいですね。

ハーバリウムを複数飾る

一つでも綺麗なハーバリウムですが、複数あるとより楽しむことができます。
その際、雰囲気の似たものでも、形が違うものや、イメージに合ったものを並べるとグッとお洒落なインテリアの空間に仕上がります。

置き方を変えてみる

ハーバリウムは置き方を工夫するだけで印象が変わります。
通常は縦置きですが、横置きにしてみたり、吊るしてみたりすると素敵なインテリアになる事でしょう。

ハーバリウムには資格があるの?

人気のインテリアフラワーとして、多くのフラワーショップで取り扱われているハーバリウムですが、自分で作って楽しむ事以外にも資格がある事をご存じでしたか?

日本ハーバリウム協会の本部校や認定校にて、講師育成レッスンを受ける事が可能です。

(▲引用元:一般社団法人日本ハーバリウム協会

ディプロマを取得するとできること

日本ハーバリウム協会のディプロマを取得すると、業者価格での資材の仕入れや、通販で販売したい方へのバックアップなどサポートしてくれます。

フリーレッスンが開講できます

一般の方向けに、ワークショップ形式でハーバリウムボトルの作成体験を開講できます。
最低価格の設定があるので、講師感での価格競争も起こらないようにしています。

講師育成レッスンが開講できます

認定講師資格取得のためのレッスンも開講することができます。

業者価格での資材の仕入れができます

日本ハーバリウム協会のディプロマを提示することでプリザーブドフラワーなどの資材を業者価格で仕入れる事が可能です。

小さなボトルの中に入れる、ドライフラワーやプリザーブドフラワーを綺麗に見せるためのデザインや花選びを学ぶ事ができます。
これからハーバリウムを始める方や、基礎から学びたい方は資格を取得するのもいいかもしれませんね。

ハーバリウムがいらなくなったら?

ハーバリウムを飾る必要がなくなったら正しく処分しましょう。
どのような種類のオイルも廃油を排水溝から流し捨てる事は、法律で禁じられています。
油の廃棄は環境への負荷が大きいので気を付けましょう。

空いた牛乳パックの中に詰めた新聞紙や布などにオイルを吸収させ、そのあとテープで口をしっかり留めて「可燃ごみ」として捨てるだけです。
牛乳パックでなくても、ポリ袋で代用したり、凝固剤を使用するでも構いません。
廃油をうっかり台所の排水溝に流さないようにしてくださいね!

ハーバリウムのまとめ

枯れないお花のハーバリウムですが、時間が経過してもお花の鮮やかさは保たれています。
オイルだからこその、透明感や保存状態が維持されるみたいです。
身近な材料でもハーバリウムを作れる事がわかったので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

ハーバリウムの中に入れるドライフラワーやプリザーブドフラワーについてはこちらに詳しく書いています。

ドライフラワーとプリザーブドフラワーについて